「ちゆさんの無駄遣い」(日本レン話ばなし)
昔々、あるところに「ちゆ12歳」というおんなのこ(概念)が住んでいました。
彼女は2000年代のテキストサイト全盛期に「バーチャルアイドルちゆ12歳」というサイトをぶちあげて、キャラクター性だけではなく鋭い視点と軽妙な語り口で大変な人気者になりました。
時は流れて2019年……
2019年2月1日、レンタル話し相手ことレン話がTwitter上に誕生しました。
初めまして!!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2019年2月1日
「プロ〇〇」や「レンタル◯◯」などが出てきている中、「『プロ話し相手』なら自分にも出来るしやりたいぞ!」と思い、始めました!
今はアマチュアですが、プロになれるよう頑張ります!
よろしくお願いします!!(^^)
レン話は口だけは大変元気のいい男の子でした。
自分には「人の話を聴く能力がある」「人の悩みにアドバイスをして解決する能力がある」と錯覚してレンタル話し相手を自称しました。
Twitterでバズりたい、バズらなくてはならないという信念のもと、フォロワー数の多い朧さんに喧嘩を売って反論されボロボロにされたり、またフォロワーの多いアカウント(多数)に「500円のアマギフやるから僕を宣伝して!」というDMを送り付けたりして、フォロワーは稼げずという失敗ばかりしていました。
また、働きたくない!という思いが強いのか、「ヒモになってあげますよ!」というDMを見ず知らずの(Twitter検索で出てきただけの)女性150人に送ったりもしましたが、返答は数人からの罵倒でした。
このように、やることなすこと浅い考えなので失敗ばかり、地味にヘイトをためる生活を続けていました。
そんなレン話を、ずっとみつめているおんなのこがいました。
ちゆ12歳です。
彼女(概念)はせっせとレン話のフォロワー数を日夜記録し、またその発言を編集して人々に見やすいように編集をしました。
これはぼくが今年の9月に「バズってお金持ちになったら10倍にして返すのでお金を投資してください!」とツイートした時、ちゆ12歳さん(@tiyu12sai)が作成された画像です!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月15日
(転載許可いただきました) pic.twitter.com/MCcHTFK2c0
(中 っ・ω・)發っ はいなー
— ちゆ12歳(19周年) (@tiyu12sai) 2020年12月15日
(幽遊白書は「つまんなすぎて驚愕」「単純に出来が悪い」、鬼滅の刃は「イマイチ」ということでしたが、レン話さんの考える優劣では、宏洋さんの動画https://t.co/SgiVAZyNeh の面白さや出来は幽白や鬼滅を超えるのか気になっております) pic.twitter.com/cH9IJdF5Oh
ごめんなさい、クソコラを作るのを我慢できませんでした
— ちゆ12歳(19周年) (@tiyu12sai) 2020年12月10日
レン話さんはこれをすべて本気で仰っているのが凄いなと思います pic.twitter.com/8kasMydEZA
それも大事なことだとは思うのですが、こういう気持ちも抱いてしまったという画像です pic.twitter.com/s6qNEa5HSj
— ちゆ12歳(19周年) (@tiyu12sai) 2020年11月27日
(これは一例です)
いっぽう、レン話は彼女に
ちゆ12歳さんと、
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年8月30日
「ぼくのフォロワー数が9月22日23:59までにめんたねさんのフォロワー数を超えていたら、ご祝儀に、ちゆ12歳さんからぼくにギフト券1万円分をプレゼント」
「超えなかったら、ぼくがちゆ12歳さんにギフト券2000円分をプレゼント」
という約束をしました!
結果をお楽しみに!!
実現できないことをあえて設定し、賭けというていで彼女に心理的負担をおわせることなく日頃の感謝を渡す、という行為をしばしばおこないました。
人々はそんなレン話の気持ちはわからず、ただ「ばかなことをやっている」「何度目だ」と笑いました。
「バズる方法は知っている」「バズるのを我慢している」と言っていたレン話はいっこうにバスのバの字もバズりません。
こうしていたづらに日々は過ぎていくのでした。
ある日レン話は
ぼくの目標です!!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月15日
pic.twitter.com/PSNIMf59kz
このような動画をTwitterにアップしました。
おりしも
今日か明日、フォロワーを増やすための“奥の手”を使います!!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月15日
2ヶ月前くらいに思いついたものの、再現性はめっちゃあるけど流石にカッコ悪すぎて達成感を感じられなさそうで取ってこなかった作戦です。
目論見通りならめっちゃフォロワー増えてちゆ12歳さんとの勝負にも簡単に勝てるはず!!
このようなツイートをしたので、彼女に動画編集をさせたものをアップしたことがこの「奥の手」なのか?と思われました。
実際、「あのちゆ12歳さんに動画編集をさせたなんて…」と昔を知るものほど驚きのツイートをしましたから。しかしこれでフォロワーが増えるのか?とみんなが疑問に思ったそのとき…
自分でバズれないなら他人のバズりに便乗すればいい!!!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月16日
dmで宣伝依頼が来たので宣伝します
— Lapin🥳💫🍭らぴん X1 トリオ募@2 (@lapin_lalala77) 2020年12月15日
興味ある人は見ていってください https://t.co/wjbCbfsbWf
宣伝したら3000円のプリペ貰いました
— Lapin🥳💫🍭らぴん X1 トリオ募@2 (@lapin_lalala77) 2020年12月15日
およそRT7500、いいね3.5万というバズったツイートのアカウントに、3000円で依頼をしたというのです…
「またDM凸したんか…!」
「奥の手」とはなんだろう、と思っていた人たちは、ある者は笑い、ある者は哀れみました。
本当は自分でバズりたかったのは確かだけど、ここまで追い詰められたらもう手段なんか選んでられるか!結果さえ出せばいいんだよ!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月16日
しかも超再現性の高い方法だから成功すれば多くの人に希望を与えられる!!そのポイントさえ押さえてればよし!
宣伝してもらった瞬間から今までにバズってる本ツイートは2000リツイートぐらい増えてて、ぼくの投稿は20000インプレッション、メディアのエンゲージメント数2000、プロフィールクリック数200だけどフォロワーは10人しか増えてない…
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月16日
それもたぶん昨日の3000万人の動画のおかげだから実質ほぼ0……? pic.twitter.com/fg0pkoMoOw
またもやレン話の「奥の手」は失敗しました。
こんなことだったら、もっとちゆさんを上手に利用したらいいのに。
しかしそれができないのがレン話なのでした。
レン話のツイートが虚しく空にこだましました。
と思うけど、貼ってもらったリプ欄の位置がツリー下じゃなかったから人によってはだいぶ下の方に表示されてたみたいだし、バズったツイートの内容(種類)とか宣伝文句の仕方とかで全然変わってくるだろうから、まだまだ希望はある!
— レンタル話し相手 (@Rentaltalker) 2020年12月16日
とっぴんぱらりのぷう